うだるような熱さの夏が終わり、季節もすっかり秋になりました。
秋といえば税務調査!え、聞いたことが無い?
実は我々税理士業界では秋といえば税務調査の季節というのが常識なのです。
税務署は毎年7月に人事異動が行われます。
そして人事異動が一段落した8月あたりから税務職員は税務調査に本腰を入れてきます。その後年末まで調査が活発に行われます。
年明けの2,3月は個人の確定申告時期になりますので調査も少なくなります。そして4、5月以降も税務調査はありますが、人事異動前の6月には調査に区切りをつけなければいけませんので税務職員も調査案件を沢山抱えたくないところです。
その為、1年間の中では秋に一番税務調査が多いといわれています。
税務調査は、歯医者と一緒で皆さん嫌がります。
税務調査というのは、納税者が申告した税金の計算内容に間違いがないかを調査をすることです。勿論税務調査官は疑いの目をもって調査に臨んできます。
先日の調査で調査官が“私たちの仕事は疑うことです”と断言していたくらいです。そのような疑いの目で来られた税務職員なので、温かく迎えられるわけがないのは当然です。
確かに税務調査は気持ちのいいものではありません。しかし嫌な気持ちのまま税務調査に臨み、調査官にあからさまな敵意をもって臨むのもいかがかと思います。
不条理なことを言われたら反論しなければいけませんが、何でもかんでも突き放して聞き耳を持たないと税務調査が長引くだけです。
税務調査の際には、指摘されたことについてしっかりと自らの主張をして反論しなければいけません。
しかしその際に喧嘩腰になってしまうとまとまる話もまとまらない場合があります。
経営者は日々の仕事に追われる毎日かと思います。その中で時間を取られる税務調査は全く生産性を産まない仕事です。
出来るだけ手間をかけずに効率よく終わらせたいものです。
税務調査が本業に影響することは絶対避けたいところです。