皆様こんにちは
7月初頭のこの時期は、社会保険の算定基礎届の作成をされているかと思います。
算定基礎届とは、社会保険の加入対象となる従業員の4月から6月の給料を報告するものです。
報告された金額より年1回、各々の従業員さんの社会保険料が決定します。
その為、よく”4~6月に給料が多いと社会保険料が高くなる”と言われています。
なお、給料の金額に大幅な変更があった場合は、随時に社会保険料が決定されます。
この社会保険料は、健康保険料と厚生年金保険料からなっていますが、
年々金額が上がっていることは皆さん、よく御存じの事と思います。
現在の大阪府内では、健康保険料が介護保険料を含めて11.78%、
厚生年金保険料が17.12%となっています。
労使折半で負担するため、給与所得者であるサラリーマンの負担は14.45%になります。
つまり、給料の14.45%、約7分の1が社会保険料として天引きされることになります。
( 実際は等級により計算されるため、単純に給料に率を掛けた金額とは異なります )
一方の会社側では同等の負担を強いられるために、従業員の給料総額の約15%の、
社会保険料の負担を強いられることになります。
経営者の多くがこの社会保険料の負担に悩まされています。
毎月の保険料支払いに四苦八苦して、未納をため込んでる会社も多いようです。
最悪は、これを一つの要因として倒産の危機に立たされる場合もあります。
確かに社会保険料は高いですが、あくまでこれは従業員から預かっているものにすぎないので、
しっかりと納付資金を用意して計画的に納付することが重要です。
また、オーナー会社で役員報酬の金額を設定する際には、法人税・所得税のような税金と、
この社会保険料をも考慮して金額の検討を行う事をお勧めします。